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Olle Eksell オーレ・エクセル カップ&ソーサー(Sot Choklad)
すごく可愛くて素敵です。ホームページに書いてある通り、デザインの発色が綺麗でテーブルがぱっと明るくなります。 ..
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「白夜と雪のクラフトじかん」 マイノアデザイン 【第4号】


 

フィンランド・ロヴァニエミ在住の日本人デザイナー 浦田 愛香さんのご協力により、
2007年9月より毎月1回のペースで
「コラム」をご紹介させていただいています。
ぜひ、浦田さんの文章や写真を通して フィンランドの雰囲気を感じとってみてください♪

 

この冬、日本でも各地で雪が積もり、北海道ではマイナス30度を下回る時期もあったと聞いております。
それほどの寒さにはみまわれなかったRovaniemiですが、日本と違って春の訪れが 6月のラップランド。

今年もその時々の風景を織り交ぜながら、クラフトに関するあれこれをお伝えしていきたいと思います。


ほぼ北極圏に位置するRovaniemiも温暖化の影響なのでしょうか、この冬は例年になく暖かくて、雪ではなく雨が降ることもよくあり、地元の新聞でもこの暖かさを危惧する記事が目立ちました。

0度をまたいで上下する気温はやっかいで、積もった雪が解けては凍り、氷の上にまた雪が降り、時には街全体がかき氷に埋もれたみたいになったり、水浸しの巨大スケート場みたいになったりして、滑りやすくてとっても危ない!のです。

雪が結晶のまま降りてきて、踏みしめればキュッキュッというパウダースノウのいつもの冬でないと、やっぱりなんだか落ち着きません。

写真は、1月24日の朝10時40分ころ、寝坊の朝日が空を染めて昇っていきます。
凍った川面は冬季限定、車も走れる道になります。
標識が立ち、制限速度は40キロとのこと。
標識をまじめに立てている律儀さがかわいいですよね。
でも結構な交通量なのですよ。

 
 
 

もう一つ川の話を。。
皆さんは川が凍る時の音を聞いたことがありますか?
ロバニエミの川や湖は1月2月、暑さ1mほどの氷に覆われるといわれていますが、その凍り始め、何ともいえないユニークな音が風景に満ちます。

水の中で聞こえる音はくぐもっていて独特ですが、それに少し似て、ドクゥン‥‥ドドドドドクゥン‥‥と巨大な心音を、それも川のそこかしこに潜む心臓から聞いているような感じなのです。

その音源は大きく移動するので、恐らく氷の下を流れる水が空気をはらんで、氷の層を押し上げたり引っ張ったりしているのでしょう。

厚い氷のひび割れるドシッメリメリメリ!という音にもドキリとします。

ひび割れの音も十数メートルに渡り移動しながら響くので、何か巨大な生き物が氷を突き破って出てくるのではないか、なんて妄想をかきたてられます。

写真はその音に誘われてクリスマスの朝から撮り始めたもので、前日のすごい風でできた氷上の、波打つような氷と雪のパターンには刻々と変わる空の色が並べられ、こんな色彩に満ちた世界に氷の下の脈動音が放たれていました。

その日、その音は夜になっても続きました。
美しい月夜で、月光に照らされた鋭利でざらついた氷の影と、その心拍のような響きは、私の息づかい一つも慎重にさせるほどの、荘厳で深遠なリズムで、私はあと少し、もう少し聴いていたいと、なかなか岸辺から離れることができませんでした。

氷の中の夢のような一日でした。

 
 
 
 

さて!今回はずっとご紹介したいと思っていた、mainoaDESIGNのテルヒ ヴァハサロさんの磁器制作の工房を訪れます。 テルヒさんの家では代々レンガ生産を営んできましたが、1979年からSievin Savi Oyとしてセラミック製品を生産し始めました。 以来今では北フィンランドにいくつもの直営店を持つメーカーに成長しました。

テルヒさんは子供の頃から原材料である土に親しみ、デザインをヘルシンキ芸術大学で学んだ後、お母様とは違った方向性を持つ、とても北欧らしく輪郭が美しいデザインを生み始めます。 私が彼女の作品に出会ったのは「Form Scape」という、デザイン・クラフトを集めた展覧会で、私のフェルト作品も選ばれて展示されましたが、彼女の作品は私の記憶に深く残り、mainoaDESIGNへの参加に強くお誘いするきっかけになりました。

きれいに整頓された沢山の石膏型に囲まれた工房。 写真手前にはすでに鋳込みがされた型が並んでいます。 工房は材料によって様々な匂いがして、出来上がった製品が並ぶお店よりも、私はそれらが生まれる現場の方に魅力を感じます。 使用される多様な道具類も用の美に溢れていますよね。

今回彼女は新作の花瓶を製作中で、基本のアイデアをスケッチブックでまとめた後は、ウレタンフォームと呼ばれる発泡材をカットしながら形を決めていきます。 粘土を使うわけではないのですね。 粘土はつぎ足すこともそぎ落とすこともできて自由なようですが、自重で形が崩れて扱いが難しい場合もあります。 作りたい形によってアイデアを詰める材料も変えるのですね。 形がきまれば石膏型を作って鋳込み、乾燥、素焼き、施釉、焼成という慎重に行わなければならない作業が段階的に待っています。 私のフェルトはアイデアが出ればすぐに完成品を作ってみることができますが、型で作る磁器というのは、一つのデザインを完成させるのに長い長い時間がかかります。

彼女のすごいのは、デザイン以外にもお店のマネジメントなど経営に関することも担っているというところ。 車を運転してフィンランド北部に点在するお店を行き来し、さらにはこれから靴メーカーのデザイン指導も手がけるというのです。 今年もますます忙しそうなテルヒさん。 デザイナーとして、経営者として着実に経験を積んでいて、話をしているだけでも勉強になります。

今年、私達はmainoaDESIGNで何ができるでしょうか。。
皆さんにとっても、がんばった分だけ飛躍できる年になるといいですね!
さぁ、がんばるぞー。

 
 
 

【浦田さんよりみなさんへ】
北フィンランドを拠点に活動するクラフトグループ、「mainoaDESIGN」の、ユニークな白磁食器やラップランドの木を使った木製品、ウール100パーセントのフェルト製品などが「北欧雑貨」から発売されました。 これを機会に、ラップランドの四季やデザイナーからのニュースをお伝えするコラムを月1回のペースで私、Aika Felt Worksの浦田愛香がお届けしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

浦田 愛香 さんのプロフィール
家具・インテリアデザインを学んだ後、デザイン会社で 3年間家具デザインに従事。 2001年フィンランドに渡り、ラップランド大学でフェルトに出会い、そのデザイン・マーケティングでMA取得。 2005年 Aika Felt Works 設立、ウールの原毛から手作業で 1点ずつ作る作品と、工業用フェルトを使った機能的な製品の両方をデザイン・販売。 フィンランド北部 ロヴァニエミ在住。

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