平面、立体。壁を飾る絵、空間を飾るモビール。

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美大の建築学科に入って間もなく、建築の授業に先立って、まず彫塑(彫刻)の授業が組まれていました。そこで、「立体物を作る」とはどういうことか、実践的に学びました。あらゆる角度から「見る」ことを積み重ね、大変な道のりの果てにようやく獲得できる「空間」というものに、私はとてもドキドキします。ワクワクします。平面も好きですが、建築を学んでしまうくらい立体が好きなのです。壁を絵で飾るように、空間を彫刻で飾りたい。というわけで、今回は「動く彫刻」ことモビールの話をします。

 

three storks

storks” Turn and turn around.

モビールを吊るすと、本来なら目に見えない、空間の中の空気の流れが「見える」ようになります。そしてまた、本来なら目に映っているのにはっきりと意識にのぼってこない、つまり「見えて」いない、空間の中の陰影がくっきりと「見える」ようになります。(余談ですが、写真撮影やデッサンで訓練を積むと、陰影は「見える」どころか数値で認識されて、自分がマシンになったような感覚を味わえておもしろいです)

 

Silver Rythm

Silver Rythm” All fins are same color. I call it “In Praise of Shadows”.

このモビールの羽根は、実はすべて同じ色で塗装されています。光の加減により、グラデーショナルに見えるのです。この『陰翳礼讃』を思い起こさせるモビールを目の前にする時、「ああ、日本の美的感覚と、北欧のそれは通ずるものがあるのだな」としみじみと実感します。

 

 

"Happy Whales" are smiling at the door. (staff Nishiyama's)

Happy Whales” They’re always smiling at the door. (staff Nishiyama’s)

「いってきます」と「ただいま」を見守ってくれるクジラたち。ゆらゆらゆったり揺れながら、にこにこと笑う彼らにつられて、こちらも思わず笑顔になります。玄関は特に空気の出入りが大きいので、モビールを吊るすにはおすすめの場所。

 

"DNA"

DNA” Colorful balls look like fruits on the tree. (staff Nishiyama’s)

どんな空間かによって、似合うモビールはそれぞれです。もちろん、「これが好き!」というのが一番なのですが、もし迷った時は、その空間を「ゆったり使いたい」か、それとも「すっきり使いたい」か、を考えてみるといいかもです。…というのに気付いたのは、スタッフのニシヤマが、キッチンに縦に長いタイプのすっきりしたモビールを吊るしていたのを見た時です。横に広くて空間をたっぷり使うタイプは、リビングなどに吊るすと、リラックスした気持ちによく馴染むと思います。

 

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