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萩原健太郎のDESIGN FROM SCANDINAVIA

北欧に造詣の深い、ジャーナリストの萩原健太郎さんをお招きして、北欧デザインやライフスタイルについてうかがいます。毎月1回、第4金曜日の更新です。


第六回

アルテックのガチャ


握りしめてあったかくなった100円玉を投入口に入れ、ワクワクドキドキしながらレバーをまわし、“ガチャ”という音とともに転がり出てきたカラフルな玉に目を輝かせる……
そのような幼い頃の記憶を持つ人も少なくないでしょう。
 
その「ガチャ」は、今や子どもだけでなく、大人にとっても立派なホビーです。
家電量販店やショッピングセンターなどの一角にずらりと並ぶガチャの群れに、日本人だけでなく、外国の方も夢中になっています。
ジャンルもさまざまですが、昨今では、「カリモク60」や「天童木工」など、インテリア系も見かけるようになりました。
そしてこの7月、フィンランドのインテリアブランド「アルテック」のガチャが登場します。
 
アルヴァ・アアルトの名作家具をミニチュアで再現した「アルテック 北欧家具 ミニチュアコレクション〈アルヴァ・アアルト〉シリーズ」は、全部で以下の7種類です。
・スツール 60 ナチュラル
・スツール 60 イエロー
・スツール 60 グリーン
・66 チェア
・41 アームチェア パイミオ
・901 ティートロリー
・スツール 60 2nd Cycle(レアアイテム)


全部で7種類


アルテックとアルヴァ・アアルト財団のこだわりをかたちにしたのは、日本の玩具メーカーのタカラトミーアーツ。
高さが約40〜65mmというミクロな世界のなかで、アアルトが考案した「L-レッグ」、スタッキングが可能な構造、木目、ネジ、ロゴなどを、プラスチックと塗装によって精巧に再現しています。
 
先日、フィンランド大使館で開催されたオンライン発表会を見ていたら、
「特に譲れなかったのは、L-レッグの部分。実物を持っている方はぜひ見比べてみて」
とのコメントを発信されていました。


「スツール 60」の実物とミニチュア。脚の部分に注目


表参道のArtek Tokyo Storeで先行発売された際には早々に在庫がなくなったというコレクションですが、いよいよ7月26日(月)、全国発売がスタート。
 
全国のタカラトミーアーツのカプセル自販機設置店に加え、アルテックの取り扱い店舗、兵庫県立美術館で開催中の展示会「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」、および北九州市立美術館で開催中の展覧会「ザ・フィンランドデザイン展」のミュージアムショップなどにもガチャは設置される予定です。
 
さらに、カプセルのなかの取り扱い説明書のQRコードからアクセスできる特設ページのアンケートに答えると、抽選で1組にフィンランド旅行が当たるキャンペーンが実施されるそう。


アアルトのアトリエをバックに


“大人買い”ができる幸せを感じられることでしょう。

 

Artek

https://www.artek.fi/jp/

萩原 健太郎


萩原 健太郎

http://www.flighttodenmark.com
ジャーナリスト。日本文藝家協会会員。1972年生まれ。大阪府出身。関西学院大学卒業。株式会社アクタス勤務、デンマーク留学などを経て2007年独立。デザイン、インテリア、北欧、手仕事などのジャンルの執筆および講演、百貨店などの企画のプロデュースを中心に活動中。著書に『北欧の絶景を旅する アイスランド』『フィンランドを知るためのキーワード A to Z』(ネコ・パブリッシング)、『北欧とコーヒー』(青幻舎)、『にっぽんの美しい民藝』『北欧の日用品』(エクスナレッジ)、『北欧デザインの巨人たち あしあとをたどって。』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『ストーリーのある50の名作椅子案内』『ストーリーのある50の名作照明案内』(スペースシャワーネットワーク)などがある。


店長カトーより

 

ふだん「ガチャ」はほとんどしないのですが、これはたまらないですね。全部ほしい……!特にスタッキングできるのが最高です。実際に座ったり使ったりできないミニチュアだからこそ、造形の美しさをたっぷり愛でることができますね。

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